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 産学官連携推進会議(主催:内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、日本経済団体連合会、日本学術会議 共催:厚生労働省、農林水産省、国土交通省、環境省、科学技術振興事業団など14省団体機構)は、産学官連携により世界最高水準の「科学技術創造立国」を目指す国家戦略の一つと位置付けられている。

 第1回の開催となった昨年に続き、第2回産学官連携推進会議が6月7、8日の両日、国立京都国際会館において開催された。8日には、特に顕著な功績、功労があったと認められる個人または団体に対して、新たに内閣総理大臣賞、科学技術政策担当大臣賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、総務大臣賞、日本経済団体連合会会長賞、日本学術会議会長賞の表彰制度が本年2月に制定されたことを受けて、受賞者の表彰式がおこなわれた。

 “科学技術政策担当大臣賞”の一つには、「歯科・頭頸部用小照射野X線CT撮影装置の開発」(3DX MULTI-IMAGE MICRO CT)が対象となり、当日、細田博之大臣から、新井嘉則氏(松本歯科大学助教授・日本大学講師)、瀬在幸安氏(日本大学総長・ NUBICセンタ−長)、森田 隆一郎氏(株式会社モリタ製作所 代表取締役社長)の3人の受賞者に対し、賞状が副賞の盾とともに授与された。

 今回の受賞の理由は主に2つあり、一つには、日本大学において歯学医療に最適化した小型CTを開発するとともに、これを大学病院において臨床応用し、症例を多数蓄積した後、当該技術をTLO日本大学国際産業技術・ビジネス育成センター(NUBIC)をとおして民間企業に移転・製品化した、大学からの技術移転が極めて優れた成功モデルとして認められた。また、従来の医科用大型CTに比べ、X線被曝量を格段に押さえるとともに、従来の機器では観察できなかった病変の状況を把握することを可能とするなど 歯科診療・治療に大きく貢献していることが高く評価された点である。

 歯科医療用の三次元画像診断装置である「3DX マルチイメージ マイクロCT」は、新井嘉則氏の「みえないものをみる」という夢の実現にむけて、同氏の卓越した理論を基に実用モデルの共同開発構想を立て、薬事承認による製造認可までは7年余りを要した。本装置は、頭頸部周囲を17秒間で撮影した顎、歯、口腔領域などのデータをもとに、これまでの回転パノラマと口内法撮影による二次元画像では観察することができなかった部位の高精細な三次元画像を提供することができ、照射線量も歯科用パノラマ撮影と同程度の低線量である。

 本装置の画像の特徴は、治療部位の画像上のカーソルをマウスにより移動させ、縦・横・水平の方向から切り出した高精細な画像を簡単、自在に見ることができることにある。そのため、正確な診断と治療が行えるようになり、人工歯根の埋設や抜歯の前後の状態を調べたり、根管治療や顎関節症の原因究明に役立つなど、さまざまな臨床応用が国内はもとより海外においても大きく期待されている。

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